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振り返れば人生ずっとオタク。今ジャニオタ

油持ってきたけぇ!

海賊とよばれた男」公開初日おめでとうございます。

いやープロモーション凄かったよね。永遠の0の時もこんな感じだった?
番宣もさることながら、公開前の試写会の多いこと。
こんなにやって公開後みんな映画館に足運ぶかな?と心配になったくらいだよ。

かくいうわたしも先月行われた試写会で一足先に観てきたんですけどね。

※この下ネタバレ含みますので、嫌な方は回れ右でお願いします。

正直に言うと当初、物語の半分は岡田くんが特殊メイクを施して60代を演じる、と聞いて、なぜ30代の岡田くんがそこまでして演じなければならないのか?もっと年齢を重ねていろんな意味で厚みを増した役者さんで適した方がいるんじゃないか?アカデミー賞受賞のチームが再びタッグを組むというネームバリューが欲しかっただけじゃないか?といろんなことがぐるぐると渦巻いてモヤモヤしてしまいました。

でも、20代から60代果ては90代までひとりの役者で撮りたかった、と聞いて「ああ、なるほどな。今それが出来るのは岡田くんしかいないかもしれないな」と映画を観て胸にストンと落ちたように思います。
試写会後の挨拶で「90代最期の映像はCG」と聞いた時は「やっぱり岡田くんじゃなくても…」と思ったりもしたけど…

わたしどちらかと言うと、「永遠の0」のように丁寧な言葉で話す宮部みたいな役より、ぞんざいな口のきき方をする荒くれ者みたいな役とかの方が好きなんですよ(実生活では嫌だけど)
なので、若かりし頃の鐵造さんめっちゃ好き。ドス利かせて凄むところとかめっちゃ好き。(ビジュアルはさておき)←え?
根っからの仕事人間でやり口は強引なのに恋愛に関しては奥手でもじもじしてるところが可愛い。ギャップ萌え。鐡造さんとってもチャーミング。ユキさんとのシーンはニヤニヤしてしまう。
ユキさんとのシーンは僅かですが、それを見て岡田准一恋愛モノまだまだイケるよ!!むしろそういうなの見たいよ!!今流行りのムズキュンな恋ってやつ!!だからもうちょっと痩せて!!!と思った次第です(最後のはドサクサ)
本人はもう恋愛モノやりたくないのかなー見たいなーがっつり恋愛モノじゃなくてもいいからさーせめて普通の現代モノが見たいよなー

ただ、わたしは原作未読ですが、分厚いハードカバー前後編を2時間半の映画に纏めるのは無理があったんじゃないかと思います。
え?そこ端折っちゃうの???それどうやったかが見せ場じゃないの???と思うことがしばしば。
映画も前後編にした方がよかったじゃないのかな。予算とか諸々の都合上難しいのかもしれないけどさ。
悪く言えばダイジェストを見てる感じが否めない。
いろんなエピソード盛り込み過ぎだし、時系列に話が進むわけではないから散漫な印象。
あれだけのキャスト揃えてるのに本当に勿体ない。
國村隼さん渋くてめっちゃ素敵です。染谷くんがとても素晴らしかったです。(語彙力)

あとこれはわたしの問題なんだけど、戦前戦中戦後の時代背景がピンと来ない。
勉強不足と言われればそうなんだけど(昭和史が苦手)、やっぱりその時代を体感していないと当時の苦しさや厳しさは本当の意味で分かり得ないので、感動や共感がさほど出来なかったのかな~と思ったり。
映画ってこれまで体感したことがなければ楽しめないってちょっとおかしいよな…と思うけど、今回は実際のモデルがいるのでその気持ちが強いんだと思います。
むしろわたしたちよりもっと上の世代、その時代を生きた方々の方がより楽しめる映画なんじゃないかと思います。

つまらないわけじゃない。プロジェクトX見てるみたいで面白かったし(え?)、國岡商店(出光)のことをもっと知りたいと思ったし、こういう気概のある社長がいる会社って日本の誇りだなと思いました。
(現在実際の出光は合併問題でごちゃごちゃしてるみたいだけど)

ただ岡田くん目当てで観た身としては、特殊メイクの60代より生身で勝負してた20代から40代くらいをもっと見たかった!!若かりし鐡造さんをもっと見たかったです!!!